「北朝鮮マンガ展」レポぽよ。
どもどもおはげそー。
先日、赤坂の「彩ギャラリー」さんで開催されている「北朝鮮マンガ展」に行ってきたので簡易レポです。
みなさんご存知の通りぼくは以前『金正日の誕生日』というバンド・デシネのレビュー動画を作っており、それからというものぼくの北朝鮮への興味関心憧憬はとどまるところを知りません。
↑面白いので見てください。
もちろん北朝鮮のマンガについても例外ではないのですが、いかんせんネット上にほぼ情報がなく、実物を手に入れようと思ってもebayでもそこそこのお値段するのでなかなか手が出せませんでした。(あとハングルが読めない)
もう北朝鮮に渡航して仕入れるしかないか……と、ある種の決意が固まりつつあった時、今回の展示の開催を知りました。
以下概要です。
「北朝鮮マンガ展」
日時:2019年9月7日(土)~9月11日(水)
12:00~19:00(最終日17:00まで)
場所:アートトラスト「彩ギャラリー」
東京都港区赤坂5-1-35MMビル1F
「第6回EYEMASK&まぐま展」 会場にて開催
入場無料
展示されているマンガやポスターなどは大江・留・丈二さん個人所有の資料だそうです。
大江さんは『マンガ論争』や『まぐま』誌などに度々海外のマンガに関する文章を寄稿されており、その幅広い見識には毎度驚かされます。
「マンガ」展と銘打っていますが展示されているのはマンガに限らず、北朝鮮製アニメのパッケージや抗日ポスター、紙幣、硬貨などどうやって持ち出したのか心配になるようなものまで…。
興味深いのは多くのマンガにきちんとISBNが与えられていたことです。
まあ動画でも言ったように日本にいると分かりづらいですが、北朝鮮と国交を結んでいる国は実は少なくありませんので、ISBNを持っていてもおかしくはないかなって感じです。
フライヤーによると北朝鮮のマンガは「共産主義・主体思想プロパガンダ」「抗日戦記マンガ」「反米帝・反南朝鮮スパイもの」「童話マンガ」「教育マンガ」が9割を占めるそうです。残りの1割がどんなマンガなのか気になります……。
イラストレーションは必ずしも洗練されているとは言えませんが、 貸本時代の日本マンガ…もう少し遡って絵物語の表紙を思い起こさせるものが多くありなんとなく懐かしさも感じます。(ぼくは生まれていませんが)
また、写真を撮り忘れてしまったんですが、北朝鮮製アニメには往年の東映アニメを感じさせるものが多く、北朝鮮のアニメ文化がどのような変遷を経てきたのか少し気になります。
概要にも書きましたが、本展示は「第6回EYEMASK&まぐま展」内での開催となっており、会場内では両誌のバックナンバーの購入も(在庫があるものは)可能です。
『まぐま』発行人でマンガ・アニメ研究者の小山昌宏さんの著作も置かれています。
『EYEMASK』はカートゥーン(一コマ漫画)をメインに扱った雑誌で年2回刊行されています。
寡聞にして存じ上げなかったんですが小野耕世さんなどが寄稿されており今後読み進めていく必要がありそうだなー(また積読が増えちゃうなー)とぼんやり考えています。
明日には会期が終了してしまいますので、この記事を読んで興味を持たれた方はぜひぜひ足を運んでみてください~。
それでは次は動画でお会いしましょ~。
作業BGM:The Bombpops 「Fear Of Missing Out」